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今回は・・・
【小学生サッカー】ディフェンスだけじゃ時代遅れ⁉センターバックに悩む君へ!ポジション別トレーニング3選 ②CB編
です!

以前の記事で「ポジション別トレーニング① FW編」に引き続き、今回はセンターバック編(以下CB)です!

CBの役割は、ディフェンスだけかと思いきや、今のサッカーでは攻撃においても大事なポジションになっています。
なぜかというと、サッカーのディフェンスが年を重ねるごとに進化しており、もはやCBから始まるポゼッションのやり方1つで「どう攻めるか」が決まってくると言っても過言ではありません。
小学校高学年になってくると、ディフェンスのうまいチームと当たってしまうと、行き当たりばったりのオフェンスになってしまうことが増えてきてしまいます。こんな時にCBから攻撃しやすくできたらどうなっていくでしょうか?

ディフェンスだからといって、>前のポジションの選手たちだけがオフェンスではない時代になっているんですね!

ということで、今回もCBの役割からトレーニングを考えていきましょう!

CBの仕事・役割とは?


さて、CBの仕事・役割と聞いて、なにを思い浮かべるかな?

相手の攻撃を止める人?
ディフェンスリーダー?
ヘディング?

確かにこれらもCBとして大切なものだったり、プロ選手がこういうことを言われていたりしますよね!
ゴールキーパーを除いた自分のゴールに1番近いポジションがCBで、このポジションが中心となってチームのディフェンスをします。例えば、オフサイドや真ん中のスペースを消すためにディフェンスラインを上げ下げしたり、後ろから指示をとばしたり。ですが、最近のサッカーではCBの仕事はディフェンスだけではありません。チームの攻撃を組み立てる1番最初の選手でもあり、行き詰ってしまった攻撃をやり直す再出発点の役割もあります。
そのため、「どこから攻めれそうか」を後ろから常に見る癖をつけておくとオフェンスでも活躍しやすいです。覚えておきましょう!

ということで、CBの仕事・役割を簡単に分けると3つです。

「どうやればボールが取れるのか」をイメージし、前のディフェンスに指示をする
・相手の攻撃のリズムを崩し、最終的にマイボールにする
・攻撃を組み立てる1番最初の選手になる

CBの特徴を簡単にいえば、チームのディフェンスの中心です。

自分のチームの1番うしろから全体を見ることができるので、「どうやってボールを奪うのか」を考えて前の選手たちに指示を送ったり、自分のマークへの縦パスや自分の後ろへのロングボールに反応してボールを奪う、または相手がプレーしづらいようにプレッシャーをかけたり、ゴールを守るうえで重要なポジションなんですね。
例えば、自分のほうが相手選手より足がはやかったり、からだが強かったりするのなら、相手選手にロングボールをけらせるようなディフェンスを前の選手に指示します。
逆に自分よりも相手選手のほうがはやかったり、強ければ、工夫する必要があります。サッカーはそういった身体能力だけで勝負が決まるわけではないので、ボールが取れなくても相手がプレーしにくいように味方と連携したり、最悪点を取られなければ負けることはありません。

また、CBが攻撃を組み立てる1番最初の選手になるため、次の選手が楽にプレーができるようにパスを出す必要がありますが、最終ラインの選手なのでミスが失点に直結してしまうポジションでもあります。だからといってボールをさわる事を怖がってしまうと、相手のディフェンスがうまくなるにつれてチームのオフェンスがしづらくなるので、ここで紹介するトレーニングをぜひ自分のものにしてください!

CBオススメトレーニング①「試合観戦」

1つ目のCBにオススメするトレーニングは、「試合観戦」です!

☆目的☆
どんなシチュエーションでボールが取りやすいのかを見て覚える

スタジアムで見るのもよし、YouTubeで好きな選手や好きなチームの試合を見るのもよし。自分を含めた選手たちを、ウイニングイレブンやFIFAといったサッカーゲームをやっているときのように、「こうやったら自分たちのボールにしやすい」という形を目で見て学ぶイメージですね。

試合として楽しむのもいいですが、ここでは3つのポイントを意識してみてみましょう。また、試合をすべて見るのではなく10分~20分程度でもOKで、流れで分かりずらかったら一時停止をしてみたり、巻き戻したり、スローで見たりするのもおすすめです。

●ポイント●
・ボールが取られるとき、いくつパスコースがあったか。
・グラウンドのどこでボールを取ることが多いか。
・どんなシチュエーションでボールをディフェンスがうばったか。

簡単にいえば、「ボールを奪われたシーンと同じシチュエーションをつくればボールが取りやすい」ということです。例えば「ボールが奪ったり奪われたりする事が多い場所」はボールを奪うことができることがおいかもしれませんね!
同じシチュエーションがありえないサッカーの中で、どうやったらそんなシチュエーションが作れるのか。それをどこまで味方と共有できるか。そんな自分の知っているサッカーを増やすことがこのトレーニングなんです!
オフェンスの選手の選択肢を少しづつ少なくしていくために必要なことがポイントの3つで、監督やコーチにも質問してみるともっとわかるかもしれませんね!!

CBオススメトレーニング②「パサー付き1vs1」

2つ目のCBにオススメするトレーニングは、「パサー付き1vs1」です!

☆目的☆
自分のマークに前を向かせないようにしながら、バランスを崩させる

イメージとしては、相手のフォワードにクサビのパス(縦パス)が出たときに、自由にトラップをさせないようにからだを当てたり、前を向いてプレーさせないようにディフェンスをする感じです。

以前の「ポジション別トレーニング① フォワード編」の仕事・役割でも少し説明しましたが、フォワードを自由にプレーさせてしまうとチャンスを作られやすくなってしまいます。CBは、その仕事をどれだけ邪魔ができるか、ボールを奪うことができるか、という駆け引きが重要で、相手にスムーズにプレーさせないようにしましょう。

ルール
FW:前を向いて2か所あるコーンゴールにパスを通したら勝ち。2回までパサーにパスを出してもよい。
CB:ボールをコート内から出す、または奪ってマイボールにしたら勝ち。また、FWがパサーに3回パスを出した場合も勝ち。(「味方のディフェンスが整うまで遅らせた=勝ち」のイメージ)
パサー:基本的に1タッチだけ。2回だけFWからボールを受けることができ、その時も1タッチだけ。 やり方
必要人数:3人(CB、FW、パサー)①センターサークルの先っぽ辺りにパサー、ペナルティーエリアから10mくらい外にCBとFW
②FWが最初に少し動き出し、その瞬間にパサーはFWへパス
③CB:FWをマークしてついていき、自由にプレーさせないようにディフェンスする。マイボールにするのが最高だが、最低でも前を向かせないようにする。
もし前を向かれてしまったら、パス(試合中ならゴールまたはシュートのイメージ)を通されないようにディフェンスする。
FW:2回だけ使えるパサーを使って前を向いてコーンゴールにパスを出せるように工夫する。
<オフェンス工夫の例①>

<オフェンス工夫の例②>
●ポイント●
・FWを常に自分の前でプレーさせる
・パスが出てからプレッシャーをかけにいく(自分の裏のスペースを守るため)
・相手がプレーできるタイミングでは自分はどこにでも行けるように止まるイメージ
・常に自分がFWにプレッシャーに行ける距離感を覚える

このトレーニングでのポイントは、この4つです。
ディフェンスは基本的にオフェンスより遅れて行動することになります。なので、自分が常にボールとマーカーが見える位置にポジション取りをするのが基本です。

 

 

それと同時に、パスが出る瞬間までは、自分の裏にボールをけられたとしても行けるように準備する必要があります。

ポジション取りをして、自分の裏にけられても走れる準備をした状態で、パスが自分のマークに出たときにはじめてプレッシャーをかけに行きます。パスが出た瞬間に「よーいスタート!」といった感じです。

そして、相手がプレーするときには、自分はもう減速して前後左右どこにでも行けるようになっている必要があります。相手が止まっているときに自分が動いていると、簡単に抜かれてしまったり、裏に行かれてしまうことが多くなってしまうからです。(例:オフェンスの工夫①はCBとして最悪)

なので、「どのくらいの距離なら自分はFWを自由にプレーさせないようにできるのか」を練習して見つけましょう!

とはいえ、これらを1度に全部やれるようになるのは時間がかかるので、最低でも「FWを常に自分の前でプレーさせる」「パスが出てからプレッシャーをかけにいく(自分の裏のスペースを守るため)」の2つができるようになったら、ディフェンスのレベルはかなり上がっているはず!いっしょに頑張ろう!

CBオススメトレーニング③「鳥かご」

CBオススメトレーニング3つ目は、「鳥かご」です!

☆目的☆
攻撃のきっかけになる縦パスを出せるようになる

必要人数:5人または6人~

やり方
①1つの辺が8m~10mの四角形になるようにマーカー(目印を置く)
※パスがまわらなすぎたり、ディフェンスが取れない場合は、大きくしたり小さくしたりしましょう。

②4人:1つの辺に1人づつポジショニングしてパス回し
目的:「四角の内側で15本パスを回す」「向かい合っている選手(対面の辺の選手)に2本パスを出す」→ディフェンスのボールを取る回数+1
2人:ディフェンス
目的:ボールを四角の外に出すパスカットして自分のボールにする→外の選手と右隣りの選手が交代してディフェンスへ

●ポイント●
・パスを回しながら「どこで」・「だれが」対面の選手にパスを出せるかをイメージする
・対面の選手にパスを出せるか、近くで回したほうがいいのか、をやりながら経験していく

このトレーニングでは、試合中にCBからボランチやオフェンシブミッドフィルダー、フォワードに対して縦パスを入れるイメージを練習します。

何度も言うように、CBはチームの攻撃を組み立てる最初の選手なので、ただ近くの人にパスを出すのではなく、「どこを見るべきなのか」が大切になってきます。
例えば、サイドから攻めるのが良さそうと感じたときに、CBからサイドバックにパスを出したほうが前に進めるときもあるし、CBからボランチや他の真ん中の選手を使ってからサイドバックにパスを出した方が前に進めるときもあります。さらに言えば、行けると思ったけどうまくいかなかったからやめる・やり直すこと判断も必要です。

このトレーニングでいえば、「15本パスを回すこと」と「対面に2本パスを出すこと」ではどちらがパスを回す側にとってゴールが近いでしょうか?
パスの本数や時間でいえば、圧倒的に「対面の選手に2本パスを出すこと」が楽ですよね。ですが、ディフェンスがいるのでそう簡単ではありません。ディフェンスが対面の選手へのパスコースを消しているのなら、どこが空いているのか。誰が対面の選手に出せそうなのか。これがこのトレーニングで磨いてほしい判断なんです。

このトレーニングをやっていけば、自然とCBでボールを失うことも減り、チームの攻撃回数も増えるかも!?
ぜひ、攻撃を組み立てられるCBになってみてください!

まとめ

今回のポジション別トレーニング・CB編いかかでしたか?
サッカーは時代とともに変わりますし、やり方も流行りがあります。ですが、いつの時代でもどんなポジションでも、点を取れる選手チャンスを作れる選手、またはそこをつぶせる選手が活躍しています。
CBの仕事・役割は時代とともに増えてしまいましたが、できるようになった自分を想像して、ワクワクしながらトレーニングしてみてください!

ではまた次回。
ありがとうございました。