こんにちわ!
少年サッカーLABOです!
少年サッカーLABOでは、「サッカーをやっている・やろうと考えているサッカー少年・少女」や「サッカーを頑張っているお子さんを応援したいお父さん・お母さん」に役立つ情報を発信しています!
第9回目となる今回は…
【小学生サッカー】これでチャンスをモノにしろ!ポジション別トレーニング3選 ①FW編
を紹介していきます!
今回は、「もっと点が取れるようになりたい!」「チャンスを決めきれる選手になりたい!」というフォワードの選手へぜひ積み重ねてほしいトレーニングで、このトレーニングを続ければ、チャンスを決められるようになったり、チーム全体のチャンスが増えたりして、結果的に自分にチャンスが回ってくる回数が増えるかも⁉
FWの仕事・役割とは?
トレーニングを紹介する前に、フォワードの仕事・役割を考えてみましょう。
みんなはどんなことを思い浮かべるかな?
点を取ること?
シュートを打つこと?
裏へ走ってチャンスをつくる人?
フォワードは、攻撃するときゴールに一番近いポジションの選手です。なので、「点を取ること・シュートを決めること」がまず1番の仕事・役割ですね!
他には、「ディフェンスラインの裏へ走ること」や「チームのディフェンスの方向を決める最初のディフェンス」「前向きの味方選手をつくる」などです。点を決めるだけではないのが近年のフォワードの役割なのが特徴ですね!
ここでは、フォワードの役割をシンプルにして3つにします。
・前向きでプレーする選手をつくる起点になる
・チームのディフェンスを決める最初のディフェンス
どんなチームのやり方でも、基本的にこの3つがフォワードの仕事になり、監督やコーチによってなにが1番必要なものなのかが変わってくるので、自分で調整してみましょう!
「シュート」編
このトレーニングでは、「狙ったところへシュートを打つこと」を目的にします。ついつい「強く」「はやい」シュートが必要だと思われがちです。たしかに、できるのなら点を取れる可能性が上がるので、できるに越したことはありません。実はそれら以上に「コースに打てるかどうか」が大切なんです!シュートのスピードや強さは、からだが大きくなっていくにつれて勝手に出てくるので、心配ありません!サッカーっておもしろくて、それができなくても点を取ることはできます。
①ゴールの4ヵ所に目印を置く
②ゴール正面のペナルティエリアから5m外辺りからスタート
③ボールを出す人が左右どちらかの前あたりにボールを転がす
④ボールが出てからFWはスタートし、写真の赤いエリアを目がけてシュート
⑤ボールを出す人の後ろを回って、今度は逆足でシュート
⑥⑤の繰り返し
☆キーパーのいない場所へ打つ
☆決められなくても、キーパーのいない場所めがけてけろうとしていたかどうか
ズバリ!ポイントは、「キーパーのいない場所へ打つ」です!
「どうすればシュートを決めれるかな?」
「キーパーとの1vs1苦手だな…」
「なんかいつもキーパーにさわられるんだよね…」
そんなプレーヤーには、ぜひこのポイントを意識してトレーニングしてみてください!
すごいシンプルな話で、「ゴール内のキーパーのいない場所に打つ=得点」になります。このトレーニングで置く目印にけれるようになれば、状況に応じてどこにけるか選べるようにもなり、シュートを決められるような選手になっていけます!
常に考えることは、「キーパーのいない場所へ打つ」ただ1つ!
シュートが弱くても、遅くてもOKで、止められたとしても大事なことは、「キーパーのいない場所めがけてけろうとしていたかどうか」です!すると、自然とキーパーはキャッチできないではじくことが多くなって、結果的にカウンターを受けることが少なくもなりますし、はじかれたボールを味方選手が押し込める確率も上がります。
ちなみに、少ない人数・少ないボールでもできますし、逆足無しで利き足だけでやったり、自分のやりやすいように、友達と工夫してみたり、考えてもいいですね!
絶対できるようになるので、頑張って続けてみよう!
「前向きの選手をつくる起点になる」編
このトレーニングでは、「試合でチームのだれかがシュートを打てる場面をつくる」ことを目的とします。フォワードは、ゴールに1番近いポジションでありながら、実はゴールに背を向けている時間のほうが圧倒的に長いんです。逆にいつゴールに向かってプレーしているかというと、「ボールを持った味方の選手がゴール・ディフェンスラインの裏のスペースにプレー出来るとき」です。この瞬間に得点が生まれるチャンスが生まれていて、フォワードの選手ならこの瞬間にゴールへ向かってプレーをすることで本当の意味でゴールに1番近い選手といえます。
なにが言いたいかというと、「ボールを持った前向きの味方選手を作り出すことで、結果的に自分がゴールに1番近い選手としてシュートチャンスをつくれるかも?という引き出しをトレーニングしよう!」ということで、簡単に言えば、「ポストプレー」のトレーニングです。
やることは地味で簡単に見えますが、その簡単なことを丁寧に100%できるようになれば、得点のチャンスの起点をつくることもできるフォワードになっていけます!
シンプルな3人用でやり方を説明します。
①自分コートのセンターサークル内にパサー、相手コートのセンターサークルの先端にFWとDF
②パサーが出せるタイミングでFWが少し自分コートへ降りてくる
③パサーはFWにパス→FWのリターンパスを受けに行く。
④FWはなるべくパサーがプレーしやすいパスを返す→ゴール前のスペースへダッシュ
⑤パサーはタイミングを見てFWへスルーパス
⑥FWはボールを受けたらシュート
クロスを上げる人がいる場合は⑥でサイドへスルーパスやロングパス→FWへクロス
・パサーへのポストプレー(リターンパス)
・パスした後、ゴールへ
☆前向きの選手がプレーしやすいポストプレーをしようとする優しさ
☆スピードを上げるのは、DFから離れる一瞬の1~2歩だけ
「パサーが右利きなのか左利きなのか」、「どこにパスしたらパサーがスルーパスを出しやすいのか」を感じて、リターンパスを出しましょう。うまくいくポイントは「優しさ」です!
そして、よくありがちなのが、DFから離れようとしすぎて全力になってしまうこと。そうなった場合、自分でスピードを制御できずにミスに繋がってしまいます。多くても2タッチが理想なので、相手よりもほんの少しだけ早く動くことができれば、十分丁寧にリターンパスをできます。
簡単そうですが、実はプロでもミスが起きるプレーなんです。なぜかというと、ディフェンスは「前向きでボールを持った選手を作らせるとと危ない」ということを感覚で分かっているので、この簡単そうなプレーをどうにかしてミスにさせようとするからです。
逆に考えると、プロでもミスが起きることなので、どんどん練習してどんなときでも丁寧にできるようにできたらどんなプレーヤーになっていけそうでしょうか?簡単なプレーほど丁寧にトレーニングしよう!
「チームのディフェンスの方向を決める最初のディフェンス」編
このトレーニングでは、「自分より後ろのディフェンスでボールを取りやすくなるようなディフェンス」を目的とします。
サッカーは基本的にボールを持っているオフェンス有利なスポーツです。なのでディフェンスは、最終的にはオフェンスをするために「どうやったらオフェンス有利な状況から最低でも五分五分の状態をつくれるか」を考える必要があります。
オフェンスとディフェンスが「よーい、ドン!!」のようなほぼ同じタイミングでボールに向かって動き出せるような状態・状況
みんななら、どうやったらこの「五分五分の状態」を作り出せるかな?
実は、FWの場所でこの状況をつくるのはプロでもむずかしいんです!
FWのマークは基本的に相手のセンターバックなので、前後左右どこにでもパスが出せるし、ドリブルで運ぶこともできるので、どうしてもボールを持っている選手よりもあとに動くことが多くなってしまうからです。しかもキーパーがいつもパスコースになるので、オフェンスのほうが1人多いことが普通です。
じゃあディフェンスのときにFWができるディフェンスってどんなものなんだろう?
「五分五分の状態」をつくる方法の1つとして、「相手のプレーが1つか2つの選択肢だけにする」というのがあります。次の相手のプレーがわかりやすくなると、ディフェンスは次ボールがどこに動くかが予想しやすくなって、オフェンス有利な状況から五分五分の状態をつくりやすくなります。
なのでFWのディフェンスは、「後ろの味方選手がディフェンスしやすいようにパスコースを消しながらパスを出させる」ことなんです!こうすることで、味方チームのディフェンスが五分五分以上の状況をつくりやすくなるんです!
そのやり方の1つをこのトレーニングでできるようになれば、自分のチームのオフェンスの時間も増えて、結果的にFWが活躍できるチャンスが増えるかも⁉
ということで今回紹介するトレーニングは以前の記事で紹介したことのあるトレーニングなんですが、このトレーニングはイメージによって効果が違います。今回は、具体的に試合のセンターバックの動きをイメージしてやってみましょう!
①スタート場所から奥からのマーカー(センターバック)へダッシュ
☆イメージ:ゴールキーパーからパスを受けたセンターバックに右か左のパスをさせないようにふくらみながら向かう感じ
②スピードをゆるめながらマーカーまで行く(このときにマーカーの右か左に止まる)→センターバックはFWがマーカーまで来たら次のマーカー(サイドバック)へゆるめのパス(2人のトレーニングならマーカーまでドリブル)
☆イメージ:センターバックのパス・ドリブルについていけるようにスピードをゆるめる
③パスが出たマーカーへダッシュ(2人のトレーニングなら内側の選択肢を消しながらドリブルについていく)
☆イメージ:センターバックがサイドバックへパス、または、ドリブルで運ぶプレーについていく感じ
④マーカーでストップ→真ん中のマーカーまでジョグ・ディフェンスは最初のマーカーへもどる
⑤①と逆の動きを繰り返す
⑥片方3回ずつやって1セット。3セット~5セット
2人用はこちら
☆状況や相手の動きをイメージする
☆マーカー(相手選手)の動きについていけるように手前でスピードをゆるめる
このトレーニングでは、試合のイメージが大切です。また、相手の手前でスピードをゆるめるのがとても重要で、スピードをゆるめずにディフェンスすると相手の動きについていけません。相手の選択肢をへらす立ち位置のままスピードをゆるめていきましょう。次の動きについていけるなら、相手の前で完全に止まる必要はありません。
ドリブルやワンツーで自分より後ろに行かせない!
FWがディフェンスするときに気を付けることがこれです。もし自分より後ろに行かれてしまった場合、「ボールを持った相手の選手がゴール・ディフェンスラインの裏のスペースにプレー出来る」状態をつくってしまうので、五分五分の状態をつくるどころか、ピンチになります。どんなに点を取れるFWでもこれを当たり前にやってしまうと、ピンチが増えるのでだんだん試合に使われなくなります。そんなのいやですよね。
ですが、これができるFWになることができたらどうでしょうか?
そのイメージも大事にしてトレーニングしてみてください!
まとめ
以上、FWにオススメなトレーニング3選を紹介しました。
いかがでしたか?
FWの役割がわかっていれば、どんなトレーニングをすればいいのか、どんな判断をすればいいのかの基準になります。
もちろんこれだけではなくいろいろなトレーニングをすることでどんどんうまくなっていきましょう!
ではまた次回。
ありがとうございました!